ファイブフォース分析とは
経営に興味がある方であれば、ファイブフォース分析というワードを耳にしたことがあるかと思いますが、マイケルポーターが1970年代に唱えた経営戦略論で、40年以上経った今も使われている手法です。
ファイブフォース分析は、日本語で5要因分析ともいいます。
鍼灸院経営される方に実用できるファイブフォース分析を一緒に学んでいきましょう。
ファイブフォース分析は外部環境にフォーカスする。
ファイブフォース分析は、企業(鍼灸院)の外部環境分析をしていきます。
鍼灸院の外部環境にはどのような問題とチャンスがあるのかを探すための手法という事になります。
外部環境というくらいなので企業(鍼灸院)の内部環境を分析していく手法もあります。
それがPEST分析になります。
PEST分析についてはこちら
鍼灸院開業、鍼灸院経営を成功させるカギ!?PEST分析とは
PEST分析は10年、20年と長期的に見据えて企業の内側の部分を分析をしていくのに対し、ファイブフォース分析は短期的な分析でV字回復を狙いとしているので、短期の業績改善・今直面している問題解決には、ファイブフォース分析がお勧めです。
ファイブフォースは縦3つと横2つに分けて分析を行う
ファイブフォース(5要因)の要因が業界全体の収益性を決めるといわれています。
その中でも、新規参入、同業他社、大替品の威勢に目を向けていきます。
どの市場が自分たちにとって深刻な影響を与えているのかに注目(分析)をする。
・新規参入
・同業他社
・代替品
(※業界に当てはめると、他のサービスに置き換えられてしまう等)
これらを鍼灸業界に当てはめて一番市場を奪っているものに目を向けて排除・改善していきます。
ポイントは、新規参入、同業他社、大替品の全てを排除する必要ではないということです。
ファイブフォース分析は業績が圧迫し、V字回復をしたいという方にはおすすめの経営戦略です。
売り手と買い手で価値のバランスをみる
商品(サービス)にはお客様がいる以上は価値が存在します。
例えると…
・売り手(メーカー)が1万円で販売する
・経営者が1万円でものやサービスを提供
・買い手(顧客)1万円支払う
この3者が価値の奪い合いをして、自社の利益を圧迫しているのではないか?という考えが、ファイブフォースのうちの横からみた構造となります。
利益が十分に出ている時は特に問題はないですが、不景気などで赤字になった場合に…
・売り手 「うちの商品は安売りをしすぎではないか」
・経営者 「材料費、経費がかかりすぎてるのではないか」
・顧客 「もっと安く購入することができるのではないか」
など、価値の奪い合いを改善するべきだとポーター氏はこのファイブフォースで唱えています。
まとめ
仕事の目的はお客様を喜ばせること。
相互が正当な値段で価値を認め、売り手と買い手がバランスの良い構造を作ることが大切です。
ファイブフォース分析=縦と横の構造をバランスよく保つこと。
お客様に価値を認めてもらうこと。
決して、お客様を奪うような強引な経営戦略とは違います。
最後までご覧頂き本当にありがとうございます。
少しでも先生方の院の経営のヒントになれば幸いです。
今後ともメイプル名古屋をどうぞ宜しくお願い致します。
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