鍼灸院開業・鍼灸・接骨院を経営しているみなさん!
いつもご覧頂きありがとうございます!
会社を経営していくうえで必要なのが、全体を俯瞰する(全体像をとらえる)力ではないでしょうか。
経営される自院全体を俯瞰するためには、ロジカル(論理的)に考えていかなければいけません。
ロジカルに物事を整理するためのツールとして、このサイトでは多くのフレームワークをご紹介してきました。
それらのフレームワークの基礎にあるのがMECEという考え方です。読み方は、ミーシーというのですが、MECEを習得すれば、自社特有の問題についても考えることができると言われています。
ぜひ、参考にしてみてください。
1 MECEとは?
MECEとはMutually Exclusive Collectivery Echausive(漏れなくダブりなく)の略です。
物事を考えるときは網羅的でありながら、ダブりがないようにするという法則です。
あらゆるフレームワークはこの考えにのっとっています。
例えば、PEST分析は、政治、経済、社会、技術の4つの観点から世の中の課題を4つに分けて分析しましょう!という経営戦略です。
PEST分析の記事はこちら↓
鍼灸院開業、鍼灸院経営を成功させるカギ!?PEST分析とは
MECEの略は…
・Mutually:互いに、相互に
・Exclusive:重複せず、被らず
・Collectively:まとめて、全体に
・Exhaustive:漏れなく
MECEは、ロジカルシンキングの基本中の基本ともいえる手法で、ロジカルシンキングでは、物事を順序ごとに考えて矛盾がないように思考していきます。
2 MECEを身につけないとどうなる?
MECEを身につけないまま、経営を続けていると重要な判断を間違えるようになります。
例えば、店舗の売り上げ増加の施策を考える際に、新規顧客の獲得と一人当たりの売り上げの増加の図式で考えているとします。
この例では漏れがあります。
既存顧客の利用率向上という観点が抜けているのです。
一番のネックかもしれない課題をこの例では見逃してしまっているのです。
また、売り上げを顧客数、新規顧客数、顧客単価、1回当たりの単価、利用頻度といった軸で考えていると仮定します。
この場合はダブりがあるのはお気づきでしょうか。
顧客数と新規顧客数、顧客単価と1回あたりの単価という項目が重複しています。
こうした状況になると、シンプルに物事が考えられず、頭を抱えることになってしまいます。
このような問題を起こさないためにもMECEを徹底することが重要なのです。
3 MECEを身につけるコツ
要素分解 足し算
例えば、飲食店の売り上げを考える場合、①フード②ドリンク③グッズといった要素があります。
こうした要素を適切に分解しましょう。
因数分解 掛け算
店の売り上げを掛け算の式で導きましょう。
店舗の売り上げを顧客数×顧客単価×購入頻度といったように分解してきます。
時系列
時間の経過によって分類することもあります。
1か月を10日ほどで区切ってどの地域に売り上げが多いかなどを確認しましょう。
以上、MECEについてご紹介しました!
MECEは全てのフレームワークの基礎であり、徹底しないと思わぬ判断のミスを招くので注意です!
最後までご覧頂きありがとうございます。
少しでも先生方の鍼灸院経営、治療院経営のお役に立てると幸いです^^
今後ともメイプル名古屋を宜しくお願い致します。
鍼灸経営コラムではメイプル名古屋より
鍼灸院の経営に役立つ情報を発信しています。